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ティーカッププードル・トイプードル専門店  ミニプードルいしかわ のりよ先生のペットとのふれあい生活 「ノミとマダニについて」

のりよ先生のペットとのふれあい生活

「ノミとマダニについて」

キャンディ動物病院 石川記代院長

―― 前回は、蚊から感染する犬フィラリア症についてでしたが、これからの季節、気をつける事はありますか。

石川ノミとマダニの予防について、お話しします。 高温多湿になるこれからの季節は、ノミやマダニが繁殖しやすくなります。
まずノミについてです。 わんちゃんやねこちゃんにノミが1匹でもついたら、その周囲の環境には20匹のノミの卵や幼虫がいると思ってください。 ペットに寄生したノミは24~48時間後にその体の上で卵を産みます。 卵は体から落下しペットの寝床やカーペット、畳などでふ化、成虫となり再びペットに寄生します。 予防をしないと延々と繰り返されます。
次にマダニについてです。 マダニは草むらなどに生息しているダニの一種でペットの散歩の時に寄生する機会を狙っています。 公園や河原などにも生息しておりますので、少しでも緑が多い場所に近づく時にはマダニに注意してください。
マダニはペットの頭や耳、目の縁やお腹、足の指の間や背中を好んで寄生します。 くちばしを刺してセメントのようなもので固定するので、簡単にはペットから離れません。 マダニを発見したら無理にとろうとせず動物病院へ行くことをお勧めします。 無理にとるとペットの体にくちばしが残り化膿することがあります。

―― 代表的な被害例を教えて下さい。

石川ノミとマダニの被害は単なる皮膚炎だけではありません。 ノミからはペットの小腸に寄生する「瓜実条虫」がうつることがありますし、マダニからは死に至ることも多い「犬バベシア症」がうつることもあります。 被害はペットだけでなく、ノミとマダニから人に感染する病気もありますので、ノミ・マダニからペットを守ることは私たち人間の安心でもあるわけです。
ノミ・マダニ予防には背中に滴下するだけでよい液体タイプの予防薬があります。 1~2か月で効果がなくなるので定期的に予防することをお勧めします。 市販の予防薬もございますが、製品によって価格、効果様々です。 動物病院用の予防薬もございますので詳しくはお近くの動物病院へお問い合わせください。

―― 安全・安心の生活のためにも最低限の予防は必要ですね。

石川ドッグランやドッグカフェなど、不特定多数のペットが出入りできる施設が増える一方 で、「我が家のペットは大丈夫」という意識の飼い主様が多いのが現状です。 ペット同士、ペットと人間のコミュニティーが広がった現代では、ワクチン接種や犬フィラリア症予防は自分の子を守るのと同時に他の子にうつさないマナーでもあります。 ノミ・マダニ予防についても同じことが言えると思います。

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